大腸ポリープとは大腸ポリープとは、大腸の粘膜から隆起した病変の総称です。ポリープには様々な種類があり、腺腫性ポリープ(腺腫)、過形成性ポリープ、炎症性ポリープなどに分類されます。このうち最も重要なのは腺腫性ポリープで、大腸癌の多くはこの腺腫から発生すると考えられています(腺腫-癌連関)。大腸ポリープは通常、自覚症状がなく、大腸内視鏡検査や便潜血検査で発見されることが一般的です。まれに大きなポリープでは血便や腹痛を伴うこともあります。大腸ポリープの切除は大腸癌予防につながる大腸ポリープ、特に腺腫性ポリープを内視鏡的に切除することは、大腸癌の予防に直結します。腺腫は放置すると年月をかけて癌化する可能性があるため、発見した段階で切除することで、将来の大腸癌発生リスクを低減できます。内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)は、多くの場合、大腸内視鏡検査中にその場で行うことができ、身体への負担も少ない処置です。切除したポリープは病理検査に提出され、組織型や異型度が評価されます。大腸ポリープは「癌の芽」「良性」のうちに切るのが最大の予防大腸癌は、ある日突然できるわけではありません。その多くは、最初は良性の「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれるポリープとして発生し、数年かけてゆっくりと成長し、ある大きさになると「癌」に変化します(腺腫-癌連関)。 つまり、「まだ良性のポリープ(癌の芽)」のうちに見つけて切除してしまえば、そこから大腸癌が発生する可能性をゼロにできるということです。 ポリープ自体は痛みも痒みもありませんが、放置すればするほど「時限爆弾」のようにリスクが高まっていきます。逆に言えば、ポリープの段階で対処することは、将来の大腸癌をほぼ100%防ぐことができる「最強の予防医療」なのです。症状はないけど…「検査すべき人(レッドフラグ)」大腸ポリープは、かなり大きくならない限り血便などの症状が出ません。「元気だから大丈夫」は通用しないのです。以下の項目に一つでも当てはまる方は、ポリープができている可能性が高い「ハイリスク群」です。40歳以上である: 加齢とともにポリープの発生率は急上昇します。便潜血検査で「陽性」が出た: 痔だと思い込むのは危険です。見えない出血はポリープや癌のサインです。肉食中心・アルコールをよく飲む: 欧米化した食生活は大腸癌のリスクを高めます。血縁者に大腸癌・ポリープの人がいる: 体質(遺伝)を受け継いでいる可能性があります。検査と同時に「治療完了」大腸ポリープの素晴らしい点は、「検査のついでに治せる」ことです。 消化器内科で「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」を行い、ポリープが見つかれば、その場で内視鏡からスネア(輪っか状の電気メス)を出して切除することが可能です。 最近では、電気で焼かずにそのまま切除する「コールドスネア」という安全な手法が普及しており、出血や穿孔のリスクがさらに低くなっています。日帰り手術でわざわざ入院したり、お腹を切ったりする必要はありません。鎮静剤を使えば眠っている間に検査と治療が終わり、目が覚めた時には「癌の芽」がなくなったクリーンな大腸になっています。「便潜血で引っかかったけど怖いから行っていない」という方は、未来の自分のために、ぜひ一歩踏み出して検査を受けてください。