
はじめに
便秘や下痢を繰り返す症状は、生活習慣やストレスによるものと考えられがちですが、大腸ポリープの兆候である可能性もあります。大腸ポリープは初期段階ではほとんど症状がなく、放置すると大腸がんに進行するリスクもあるため、注意が必要です。本記事では、大腸ポリープができる原因や症状、検査方法、そして予防策について詳しく解説します。
大腸ポリープができる原因
食生活の影響
食生活は大腸ポリープの発生に大きく関係しています。特に、高脂肪・低食物繊維の食事を続けると、大腸の粘膜が刺激され、ポリープの形成リスクが高まります。ファストフードや加工食品を頻繁に食べる人は、特に注意が必要です。
加齢と腸内環境の変化
大腸ポリープは40歳以上の方に多く見られる疾患で、加齢による腸内環境の変化が影響しています。腸の動きが鈍くなると、腸内に不要な老廃物が溜まりやすくなり、腸の粘膜に負担がかかることが原因とされています。
遺伝的要因と家族歴
家族に大腸ポリープや大腸がんを経験した方がいる場合、遺伝的要因によりポリープができるリスクが高まることが分かっています。また前述のとおり、乳がんの家族歴、既往歴のある方は大腸がんや大腸ポリープのリスクが高いため、家族歴のある方は、定期的な検査を受けることが推奨されます
便秘・下痢を繰り返すと危険?
どのような便の変化に注意すべきか?
便秘や下痢を繰り返すだけでなく、以下のような便の変化が見られる場合、大腸ポリープが原因である可能性があります。
便の形が細くなる(ポリープによる腸の狭窄の可能性)
血便が混じる(ポリープからの出血)
粘液が付着する(腸の炎症やポリープの影響)
大腸ポリープとがんの関連性
大腸ポリープはそのまま放置すると、大腸がんへと進行する可能性があります。特に腫瘍性ポリープはがん化しやすいため、早期発見・早期切除が重要です。ごくまれに急速に進行して大腸がんとなるポリープも存在しますが、多くのポリープは比較的緩徐な経過をたどり、ゆっくりと癌へ進行するため、定期的な検査を行うことで早期に切除し予防することが可能です。
大腸ポリープの検査と治療
便潜血検査とその限界
便潜血検査は、便の中に血液が混じっているかを調べる簡単な検査ですが、小さなポリープや深部大腸(盲腸から下行結腸)の病変では検出されないこともあります。そのため、定期的な大腸カメラ検査が推奨されます。
大腸カメラ検査の重要性
大腸カメラ検査では、大腸内を直接観察し、ポリープの有無を確認することができます。ポリープが見つかった場合、その場で切除することも可能です。特に40歳以上の方や、便に異常を感じる方は、早めに受診することが重要です。
ポリープが見つかったらどうする?
検査中にポリープが見つかった場合、大きさや個数や形状の制限はありますが、良性であればその場で切除できます。切除後は一時的に食事制限が必要となりますが、大きな痛みを伴うことは少なく、日帰りでの処置が可能です。
予防と生活習慣の改善
食物繊維の摂取を増やす
大腸の健康を維持するためには、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取することが重要です。野菜、果物、全粒穀物、豆類などをバランスよく取り入れましょう。
生活習慣の見直し(運動・睡眠・ストレス管理)
適度な運動は腸の動きを活発にし、便秘の予防にもつながります。また、十分な睡眠とストレス管理も、腸内環境を整える上で重要なポイントです。
当院の内視鏡検査について
当院では、大腸カメラ検査を用いて、大腸ポリープの早期発見・治療に力を入れています。最新の内視鏡機器を使用し、患者様の負担を最小限に抑えた検査を提供しています。
また、鎮静剤を使用したリラックスした状態での検査が可能であり、「痛みが不安」「検査が怖い」という方でも安心して受けられる環境を整えています。内視鏡施行医も洗練された専門医以外はおりませんのでご安心ください。
検査後のフォローも充実しており、結果の説明はもちろん、今後の生活習慣の改善や追加検査の必要性についても詳しくご案内いたします。予約はオンラインまたはお電話で受け付けておりますので、詳細は当院の公式サイトをご確認ください。
まとめ
便秘や下痢を繰り返す症状は、大腸ポリープが原因である可能性があります。特に便の形状の変化や血便が見られる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
当院では、最新の内視鏡技術を活用し、精度の高い大腸カメラ検査を提供しています。40歳を迎えた方や家族歴がある方は、定期的な検査を受けることで、大腸がんのリスクを軽減できます。健康管理の一環として、ぜひ検査を検討してみてください。
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